インピンジメント症候群と筋トレの関係
2025.08.24
肩のトレーニングをしていて「肩の前が痛い」「上げたときに引っかかる感じがする」という経験はありませんか?
その症状、もしかすると インピンジメント症候群 かもしれません。
◆ インピンジメント症候群とは?
インピンジメント症候群とは、肩を動かすときに 上腕骨と肩峰(肩の骨の一部)の間で腱や軟部組織が挟まれて炎症を起こす状態 のことを指します。
特に肩を前から真上に上げる「挙上動作」で痛みが出やすく、トレーニング中に違和感を感じる人も少なくありません。
◆ 筋トレとの関係
インピンジメント症候群は、誤ったフォームや過度な負荷でトレーニングをしている場合に悪化することがあります。
特に注意が必要な種目は:
- ベンチプレス(大胸筋を鍛える代表種目)
- ショルダープレス
- ラテラルレイズ(肩のサイドを鍛える種目)
これらの種目では、肩関節の安定性が不足していると腱が挟まれやすくなるのです。
◆ 予防・改善のためにできること
インピンジメント症候群を防ぎつつ筋トレを続けるためには、次のポイントが大切です。
✅ フォームの改善
肘の角度やバーの軌道を意識して、肩に過度なストレスをかけない。
✅ 可動域を守る
無理に深く下げない。肩関節に痛みが出る範囲では動かさない。
✅ ローテーターカフの強化
肩関節を安定させる小さな筋肉(インナーマッスル)を鍛える。
例:チューブを使ったエクスターナルローテーション、フェイスプル
✅ ストレッチとリリース
胸の前や肩まわりの筋肉が硬いと、肩が前に引っ張られやすくなるので、ストレッチやフォームローラーで緩めてあげる。
◆ まとめ
- インピンジメント症候群は「肩の腱が挟まって炎症を起こす」症状
- 誤ったフォームや過度な負荷の筋トレで悪化することがある
- フォーム改善、ローテーターカフの強化、ストレッチが予防に有効
肩の痛みを我慢して続けると悪化のリスクがあります。
無理せず、痛みが出ない動作・種目を選ぶことが最優先です。
